美丽的离别(中日版)_[日]渡辺淳一【完结】(4)

2019-03-10  作者|标签:[日]渡辺淳一

  僕は、ガスストーブの火で赤く揺れる彼女の顔を見ながら、「今夜だけ」といった。

  結局、その夜も、僕は彼女のアパートに泊まり、翌日、あたふたと病院へかけつけた。

  门一打开,房子里又暗又冷,窗边放着的茶几上的东西,隐约在黑暗中透出模糊地轮廓。

  我把K子一个人送回这样的地方,不尽觉得她很可怜。果然一直跟到了家真是太好了。

  “咖啡可以吗,还是茶?”

  “要茶吧”

  我们还是和以往一样,小小的茶几面对面地坐着。

  八叠大的客厅连厨房的房子里,开着煤气炉,整个房间都充满了温暖。

  我,看着煤气炉火红的火焰摇曳着,映衬着她微红的脸庞,“只有今晚”如此说道。

  结果,那夜,我也在她的公寓留宿了,第二天匆匆忙忙地赶去医院。

  僕たちの別れは、いつもこんなふうに、にえきれなかった。

  今日こそは別れようと、大決心をして会いながら、気がつくとまた互いに体を寄せ合っていた。

  男らしくな、女々しいといわれたら、弁解の余地はない。

  自分で自分にあきれた。

  それは彼女も同じようだった。

  我们的离别,总是这样,犹豫不定。

  为了今天的离别,我下了很大的决心,可等察觉到的时候,两人又再一次的彼此靠近彼此。

  要是被说是不像是男人,或者婆婆妈妈,也没有辩解的余地。

  自己也对自己这样感到很厌恶。

  然而她也是一样。

  「今日で終わりにしましょう」といいながら、いつか僕を受け入れていた。

  もちろん、最終的には、僕が求めるから、そうなるので、彼女から積極的に求めることはなかった。

  現実に求めていくのは、常に僕のほうである。

  だが、といって彼女のほうに責任がないとも言い切れない。

  雰囲気に流されるとはいえ、彼女のほうにも、ある程度、僕を受け入れる態度はあった。

  今日一日ぐらい、今一度だけ、という思いが、二人の気持ちを一層かきたてる。

  これで、この人と二度と会えないかもしれない、そう思うと、さらに燃える。

  それは残り火が燃え尽きる瞬間、鮮やかな焔の色を見せるのに似ている。

  “今天就结束吧”只要这样说,我是什么时候都能接受的。

  当然,最终是我在渴求着她,虽然是那样,但她并没有那样积极地渴求着我。

  现实中经常提出需要满足的,是我这边。

  但是,要这么说来也不能说完全断定她那方没有责任。

  虽然说那天我是被气氛所动,她也是一样,但某程度上,我也默认了她的这一态度。

  只有今天一天,只是这么一次,虽然这么想,但两人的气氛愈发被煽动起来。

  像这样,或许不会和这个人再见面了,这么想着,我的这种心情就更加地燃烧起来。

  在余下的火炎燃尽之际,仿佛能看见那火焰鲜艳的颜色一样。

  もう会えない、これで最後、そう思いながら、僕たちは逢瀬を重ねた。

  それはあたかも、より激しい恋をするために、別れを利用しているとも言える。

  だがいつまでも、そんな状態が続くわけもない。

  彼女が僕から去っていく日は、刻々と近づいていたし、僕も周囲から注意を受けていた。

  結ばれる可能性もない女性と、いつまでも会っているのは罪悪だとも言われた。彼女の幸せを思うなら、きっぱりと離してやるべきだとも言われた。

  それもこれも、みんなわかった。

  充分すぎるほどわかりながら、そのようにできない。

  それは、人間の一つの業のようなものかもしれない。

  不会再见面了,这是最后一次了,这么想着,我们不断地幽会着。

  这就犹如,恰似为了更加激烈地恋爱而利用了离别一样。

  她从我这里离开之后,也时时刻刻地在靠近我的周围,我也收到了周遭的注意。

  总是被说和无法结合的女性经常约会是一种罪恶。为了她的幸福着想的话,应该gān脆的分开才对。

  这样那样的道理,大家能明白。

  不能理解这其中的过分之处,就无法做到那样。

  那大概是人类的一种罪孽了。

  やがて十二月になった。彼女の去っていくっ日は目前に迫っていた。

  僕はふと、二人で会うのを、夜にするからだめなのだと思った。夜の、心が萎えるときに会うから別れられないのだ。

  真昼間、明るいガラス張りの喫茶店ででも会えば、きっぱりと別れられるのではないか。

  昼間、なに気ない会話のあと、「じゃあね」といって店を出て行く。それなら、未練なく、ドライに別れることができるのではないか。

  不久到了十二月。离她告别的日子已经迫在眉睫了。

  我突然间,觉得两个人的相会,只是为了度过漫漫长夜。因为是在晚上,心情萎靡的的时候相会,所以才无法分开吧。

  要是在大白天,在装有明亮宽敞的落地玻璃的咖啡厅里,大概就能gāngān脆脆的分别了吧。

  白天的时候,在闲聊完了之后,说着“拜拜”就这么直接走出店门。要是那样的话,不就没有什么留恋,就可以淡淡地分手了吗?

  日曜日の午後、僕達はガラスごしに舗道の見える喫茶店で会った。

  平凡な会話のあと、「じゃあ」と、伝票を持って立ち上がった。

  だが外へ出て、明るい光の中で歩き出すと、二人は自然に同じ方向に歩き出した。

  どこに行くとも、行こうか、とも言わない。

  ただ足が一緒に並んでいく。

  それは、僕の意思というより、体が勝手に動いたといったほうが正しい。僕でない、もう一人の自分が歩いていた。

  別れたくないのに、無理に別れるのは、罪悪ではないか、そんな理屈も考えた。

  こんなことをくり返して十二月の半ばになった。

  星期天的午后,我们在能隔着玻璃看到马路的咖啡厅里见面了。

  在平凡的对话之后,说了声“拜拜”,我便拿着账单站了起来。

  但是出到外面,步行在明媚的阳光中,俩个人又自然地往同一方向走去。

  打算去哪里,往哪儿去,两个人都不说。

  只是在一起并排地走着。

  这之后,与其说是我自己的意识不如说是身体擅自动了起来更正确。不仅只是我,另一个我也在一起走着。

  明明是不想分手而勉qiáng分手,不是罪恶吗,想着这样的理由。

  就这样不断重复着类似的事情已经到了十二月中旬了。

  もう本当に日が迫っていた。

  暮の二十八日には、K子は故郷へ帰り、そのまま札幌へは戻ってこない予定になっていた。


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